| アル: | さてさて夏休みも終わったし、講義再開…ってとこかな |
| エド: | 大学生はまだ夏休みだけど。課外授業だな。(※これ書き始めたときは夏休みだったんデス・・・ |
| ウィ: | せっかくの休みなのに…。やっと休みもらえたと思ったらこれだし |
| エド: | 文句言うなって。たまには機械鎧以外のことを勉強することも大切だぞ。 |
| アル: | そうだねぇ 兄さんもちょっとは錬金術以外のことも勉強したほうがいいんじゃないの? |
| エド: | (やぶへび…) |
| ウィ: | よく言った!アル!!ちょっとやる気でてきたよ 今回は賢者の石についてなんでしょ?旅の成果をみせてよね! |
| エド: | まっかせとけ! といいたいところだけどな…。わかってないから俺たちこの姿のまんまなんだよ… |
| アル: | まぁ兄さん、とりあえず一般に教えて差し支えないところまで講義していけばいいんだし。 気を取り直して始めよっか! まず、賢者の石の性質から説明しようかな。 外見はさまざまに変化する赤い色を持つ物体で、 見た目より重く、その質量は金属に近い。摂氏64度で融解する。 浸透力、不変性、耐食性、耐火性、他の物質と反応しない、などの性質を持っている。 こんなところかな。 |
| エド: | 練成方法についてはいろいろ説があるんだけど…俺がおもしろいと思ったのは 賢者の石を作ることに成功したとしても、賢者の石を目的に応じて再び処理してやらなきゃなんねぇってとこかな。 そのままじゃまともに使えないってこと。 例えば卑金属を金に練成するときは賢者の石と純金を一対三の割合で坩堝の中で溶かす作業が必要になる。 もちろん、賢者の石は金属変成以外にもなんにでも使える。 固体状の賢者の石を純金や純銀に直接溶解させながら発酵させると錬金薬になる。これは金属変成に用いられて、卑金属を金に変えるものは赤、銀に変えるものは白なんだ。 塩の形では、生物の病気を治し、健康を維持する万能薬として用いられる。植物を急激に成長させることもできるぜ。 アルコールに溶かした液体状では「生命の水」であって、不老不死の霊薬となる。 さらにこの液状の賢者の石を再結晶化させないで冷却すると永遠に液体の状態を保ちながら熱を発生させずに光り続ける発光体になる。 そんなことしてどうすんだって思うけどな。 |
| ウィ: | 意外と下らないことにも使われてるのね… でも賢者の石はなんでそんなに色んなことができるの? |
| アル: | 賢者の石を賢者の石であらしめるのは、石を使うことであらゆることを可能にする 賢者の石が世界霊魂を凝縮したものであることはもう聴いたよね。 だからあらゆる元素の完全な本質、つまるところ基であって、どんな元素にも破壊できないものなんだ。 で、基であるからこそこの世のあらゆるものに影響を与えたり、変成することができるんだ。 そう考えると、賢者の石で人体練成に足りないものを補うという考え方もできるかもね。 |
| エド: | 理論的にいえば、あの時の練成に足りないものはなかった。 でも実際には練成できなかった。何か足りないか、違うものがあるか、だ。 それがなんなのかわからないから賢者の石で解決できるかも、という期待もあるな。 通行しなければ人体練成は不可能だから、通行料として払うんだが… そもそも通行料は人体でなければならないのか?渡せるものが人体しかないからなのか…… |
| ウィ: | 何ブツブツ言ってるの? |
| アル: | ちょちょちょっと兄さん… に・い・さ・ん!!!! |
| エド: | おっ おう… ごめんごめん |
| ウィ: | もう、ぼやっとしてないでしっかりしてよ それで、肝心の練成方法はどうなってるの? |
| エド: | ここでは概要を説明するな。詳しいことはやっぱり明かされてないんだよ。 えーとまず、賢者の石を製造するには多くの実験と難しい作業を繰り返さなきゃならない。 このような製造作業を「大いなる作業」と呼ぶんだ。 ちなみに「大いなる作業」は実験以外の、錬金術書を読んだりすることも含まれる。 俺たちの旅も「大いなる作業」であるとも言えるな! |
| アル: | そんなたいそうなものでもないけどね |
| エド: | まぁなぁ・・・ でも言いっこなしだろ あと、大いなる作業は人間が造物神となるために必要な作業全体のことなんだ この場合モドキ・・・というか、オヤジ似のヤツも造物神と呼ぶんだろうな。 |
| ウィ: | 話それてるよ・・・ っていうか誰? |
| エド: | ごめん。ただの知り合いだよ(汗 そんで、大いなる作業には「湿った道(湿潤法)」と「乾いた道(乾湿法)」の二つがある。 「湿った道」のほうが一般的な方法だ。材料を水晶で作られた球形のフラスコ(哲学者の卵)に入れて密閉し、 外的条件―季節や気温、湿度、が揃った時期に反射炉(アタノール)の中で加熱して賢者の石を作り出す という方法だ。 乾いた道よりも多くの時間を必要とするが、作業段階を目で確認できるという利点がある。 成功していれば作業が進むにつれて色の変化が見られ、それは孔雀の尾を広げたような虹色が出現した後、最後に赤色化する。 一方「乾いた道」は、実験をする環境に恵まれなかった人が行った方法で、坩堝を必ず使用する。 融解の原理を基盤にしていて、冶金技術が多く取り入れられてる。 |
| アル: | あとは僕が。 実際にどのように行っていたかを説明するね。 第一に材料。賢者の石の材料は「どこにでも存在するほとんど価値のないもの」なんだ。 あらゆる場所にあり、それは普通の人からみれば二束三文のものだけど、本当の価値を知るものには貴重なものとなるもの。 水銀なんかがそうなんだ。 |
| ウィ: | え〜 水銀中毒になりそうで怖いよ |
| アル: | まぁそこは専門家だし・・・。でも中毒になる人もやっぱりいたんじゃないかな。 それはいいとして、第二にいつ作業を始めるか。 作業は自然の力を借りて行うものであるので、実験の時期は季節に基づいて決められた。 例えば牡牛座が現れる夜は天体の流体が地上に最も強い影響を及ぼすとき、とかね。 まぁ季節に従って実験を行うってことを覚えててもらえればいいから。 第三に作業にはいくつの段階があるのか。 一般には三つの段階があって、 @水銀の原質を抽出する段階。 A硫黄の原質を抽出する段階。 Bそれらを結合させ、賢者の石を作り出す段階。(大調理) 更に詳しく言うと、全部で7〜12回の作業が行われ、第二段階では9回の蒸留があり、大調理は一週間で終了するそうだよ。 |
| ウィ: | 随分と簡潔なのね。なんだか騙されてる気分! |
| アル: | 賢者の石の製造方法で共通しているといえる部分はここしかないんだ。 あとは各錬金術書によりけりで、どれもこれら三つの段階で用いられる実験方法は全く違うんだ。 |
| ウィ: | いろんな方法があるってことかな?それとも正解は一つだけであとは偽者のパターン? |
| アル: | たぶん水銀と硫黄でなんて賢者の石は作れないと思うけどね・・・ あ、他にも五つの段階に分ける方法もあって、 @さまざまな物質を「第一原質」に分解する過程。 A水銀と硫黄の抽出。 B金や銀が生じるまで硫黄を純化する作業。 C「白い霊石(エリキサ)」の調合。 D白い霊石を「赤い霊石」へと変成させる作業。 腐敗・洗浄除去・分離・固定 を行うわけだね。 |
| ウィ: | みんな胡散臭いかんじ・・・全然具体的じゃないよ! |
| アル: | しょうがないよ、錬金術書はわかる人にしかわからないように書いてあるんだ。 これ以上のことが知りたいのなら、その道の人に聞くか本を読み漁るかだね。 どっちでも結局わかんないだろうけど |
| エド: | 胡散臭いって言えば、肉体と霊魂と精霊のエキスを蒸留し・・・なんて記述もあったくらいだしな。 書から真実を探るのはすごく大変な作業なんだ。 |
| ウィ: | まぁねぇ・・・前に私が錬金術書を見せてもらったときも、さっぱりわかんなかったもの。 |
| アル: | 頭がこんがらがってきたし、今回はここでお開きにしようか。 次は賢者の石にまつわる図やなんやかやを紹介していこうか、兄さん。 |
| エド: | そうだな、理論は終わりにしてちょっとしたものを解説しよう。 図書き写すのヤだけど、がんばれ俺・・・。 みんな、ほんとお疲れ様〜。また次回! |