†錬金術の記号†

  
アル:兄さんと交代して、この回は僕が説明するよ。
兄さんは長いこと錬成陣書いてなかったから、忘れてるのもあるかもね。
エド:何を言うか!
俺はちゃんと勉強してるから今までに覚えたのならわかるぜ!
アル:そう?兄さんは楽天家だから・・・
ウィ:そうよ!オートメイル毎回ばんばん壊しやがって・・・
エド:それは関係ない

(ウィとエド、喧嘩を始める)

アル:さて、横の二人は置いといて講座第三回を始めようか。
まずは なぜ錬金術書は難解な記号などを使う必要があるのか について話すね。
錬金術は冶金術から始まって、それから聖職者に伝えられた。
そして聖職者たちによって錬金術の知識は独占されて、一般人には知ることのできない「聖なる術」となってしまったんだ。
錬金術っていうのは”秘儀”であって、誰にでもわかるような大衆的な学問ではなかったんだね。
そのため、錬金術の知識を本として書き残す際に、その知識が錬金術師以外の人にはわからないようにする必要があったってわけ。
また、「他人に対して慈悲深くあると同時に冷淡であれ」という錬金術師の唯一の倫理的な戒律を守るためでもある。
つまり、錬金術師はその成果を他の人々に分け与え、しかし分け隔てなく知識が与えられることによって錬金術が大衆化することを防がなければならないんだ。
エド:(ハァ、ハァ・・・)錬金術が悪いヤツの手に渡らないように、っていう配慮もまぁ、あったんじゃねぇかな・・・。
アル:そうだといいよね。
実際はウロボロスとか、悪用してしまっている人たちもいる。
ウィ:それで、(汗をぬぐっている)実際に、どうやって錬金術を守ってたのよ?
アル:それがこの回のテーマなんだってば。
わざと難解な象徴記号や、表現、挿絵を用いたんだよ。
このような高いハードルを設けることによって、知識を伝授するに値する者とそうでない者とを選別したんだ。
まぁ、普通は師匠に弟子入りして錬金術を学ぶから、書物だけで錬金術に精通している人は少ない。
古代の錬金術師が行った実験の手順を知りたいときとかは本を読む必要に迫られるんだけどね。
エド:あのレシピはかなり難解だったぜ・・・(遠い目)
根性でやったってかんじだな。
アル:あー、あれはもう思い出したくないね。
でも、難解な記号や表現を用いた本であっても、本当のことが書いてあるというわけじゃないんだ。
反対に、真のことが書いてある本のほうが稀なんだ。
錬金術は金属変成と人間の浄化が同等にみなされているということは話したよね。
この「人間の浄化」が神学との結合を招いて、錬金術書が宗教的、哲学的、思弁的なものなのか、
化学的なものなのか判断がつきにくくなってしまったんだ。
エド:錬金術書であっても、中には完全に哲学的なものもあってまぎらわしいったらありゃしねぇよ!
ウィ:苦労しなけりゃ真実には到達できない・・・ってとこかしら?
エド:あと、故意に記号などを使ったわけじゃなく、一種の速記方法として用いただけのときもあるんだ。
そんときゃ、もちろん個人によって使う記号も違うわけだから、解読はさらに難解になる。
近代科学の記号体系とは全く違うしな。
ウィ:そんなにハードル高かったらやる気なくすね
アル:だから師匠について教えてもらうんだ。
これなら悪い人に錬金術が伝わる可能性は低くなるだろ?
ウィ:でも、賢者の石を探すようなバカに伝わっちゃうこともあるのね
エド:・・・ ;;;(反論できず)
アル:んじゃ気を取り直して、この辺で記号を教えておこうか!;;;
まずは比喩表現。少し紹介するね。

黒カラス→鉛
白鷲→ケイ砂(塩化アンモニウム)
太陽の花→赤色のエリキサ(エリキサは賢者の石のこと)
天の露→水銀または精気

こんなとこかな。調べればもっとでてくると思うよ。
でも比喩表現してある錬金術書は少ないし、思弁的な本であることも多いかなぁ。
錬金術書はだいたい絵と記号を用いて表現したものが多いね。
ウィ:うーん、絵でも全然わかんない・・・(本を見ている)
エド:まぁ、錬金術は総合学問みたいなもんだからな。
精通するのはかなり大変なことなんだ。
ウィ:はぁ〜あんたって結構すごかったのね
エド:それいうならオートメイル作るお前もすごいと思うけど(照 俺そっち方面全然わっかんねぇ
ウィ:そんなことないわよ〜(エドを強打
アル:えーと、後ろの二人は置いといて、代表的な記号を教えようか

○,:金(太陽)
:銀(月)
:銅(金星)
:鉄(火星)
:水銀(水星)
:鉛(土星)
:スズ(木星)
:硫黄
:塩
:水
:強水(硝酸)
:地(土)
:気
:昇華
:硫酸塩
:食塩

う〜ん、こんな感じだね
他に大佐が使ってるヒトカゲとか、いろいろあるよ
エド:まぁ、こんなかんじで今回の講義は終わり!
ホント、講義遅くなってごめんな
ウィ:も〜次回は早めに頼むわよ!!
アル:申し訳ないです・・・。でも文句は管理人に言って・・・。
次回は錬金術における"理解"の仕方の基本を講義するよ。お楽しみに

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